またFRBに圧力か。トランプ選挙対策 記事No.9429
2020-05-13-Wed 09:00:21【今は昔、それぞれの問題】
1987年に日本に日経先物が導入され、バブルのピークを迎え、そこから下落する過程で、まず悪者にされたのが先物だった。
先物は現物と先物価格の差があれば、裁定取引と言ってその差を埋めるような取引が行われる。
例えば日経平均現物が38000円で、日経先物が37800円なら、日経平均の現物を売って、日経先物を買うことによって、その差200円が利益として確定する。
これは株価の上下を予想するものではない、その二つの株価の差を取るものなので、その瞬間に利益を確定する。
これらを繰り返すことによって、先物が下がれば、現物指数も下がっていくと言う、循環生まれるわけだ。
それが良い悪いは別にして、先物は常に現物の先導役を買ってきた。
だから下がれば先物が悪いと言い出したのが市場だった。
次に悪者になったのは裁定買い残だった。
先物が高くて現物が安い時、先物を売って現物を買うために、別には先物との裁定取引の時に作った裁定買い残というものが積み上がっている。
これが膨らんでくると、信用買い残と同じように、これも悪者扱いされて、市場が重いのは裁定買い残のせいだと言い出した。
しかし先物がいたずらをしているのは、ふれ幅だけであり、方向性を決めるわけではない。
なぜなら先物自体は、SQ によってやがて現物価格と一致するからなのだ。
今でも振れ幅においてはこの論議はされるが、経済に影響することもないし、相場の将来に対して影響することもない。
さて、ここまでが往年の相場の理屈。
どちらも自然の中で生まれた取引だからだ。
もともと先物は日本の米相場から始まってるわけで、その仕組みは自然の理解の中にある。
しかしその後リーマンショックをはじめとして、異常な債務を積み上げた後、さらに金利をマイナスにしたところから、すべては変わっていく。
なぜならそれは自然の摂理ではないから。
簡単に言えば預金をすればするほど資産はマイナスになっていく。
この予想できない弊害を避けるために、アメリカはようやく金利を、やや緩い上昇トレンドに持っていく準備をしたしたのが昨年の中盤までのアメリカのFRBの政策だった。
それを嫌がっていたのがトランプ大統領で、金利を下げたくなかったのがFRBだ。
しかし選挙戦で株価の上昇が命となる、大統領の欲望と、市民の欲望が、協調して、更なる高みを作っていき、策を出し切ったのが昨年末の相場だ。
そして今回は再び、300兆円の追加と同時に、マイナス金利への歩みを再び始めようとしている。
金利低下は株式市場にとって善でしかなかったか、マイナスとなると、自然数の域を出るために、新たな混乱が始まる。
それは現代の新しい悪者になるかもしれない。
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