統計的なトレードが示す衝撃的な内容。 記事No.9092
2019-03-13-Wed 14:26:29この本が日経新聞から出版されたのは1992年5月。
日本がバブル崩壊を始めて2年経った時くらいだ。
その後、絶版となったこの本は、2001年に復刻してみんなが読めるようになったが、私はそれまでこの本を神田の古本屋で探したものだ。
読み過ぎてボロボロになったからであるが、この本が1992年初版で店頭に並んですぐ、買い込んで、神田のフルーツパラー「万惣」(閉店)の窓際で読み始めた衝撃は今も忘れられない。
先人に、それも世界で超一流の元に尋ねたかったことが、すべて書かれていたからだ。
それはどこでも手に入らない情報だった。
当初、その衝撃に4冊も買って知人に配ったが、その残りがボロボロになったので、探していたのだ。
それが、2001年に復刻して、簡単に読み返せるようになった。
当時のアマゾンでのコメントが今でも残っている。

中略

そう、そういう衝撃的な本だ。
しかし、それにも関わらず、配った知人からの反応はなかった。
投資銀行の優秀な部門で働いているにもかかわらず・・・・
人の感性というものは、本当に様々だ。
失恋をしたことのない人間に
「捨てて立つ瀬を越えもする」という歌詞を聴かせても理解出来ないこと、と同じだ。
この本の秀逸な一問一問がどれくらい深いかは知れない。
今日はこの中で、伝説のトレーダー、エド・スィコータへの問答からその真髄を覗いてみると。
Q なぜ、あまりにも多くのトレーダーが相場で失敗するのですか。
ほとんどの子亀が成熟しきれないのと同じ理由だ。多くの者が生を受けるが、選ばれるのはほんの一握りだ。この業界は多くの者を引き付け、そして、多くの中から選りすぐられることで優れた者は残り、他の者は転職を見つけるまで、何か他のことに挑戦するよう解き放たれる。同じことが他の分野の職業にも当てはまると思う。
Q 負けるトレーダーが勝てるトレーダーに変身するには、何をすればいいでしょうか。
負けるトレーダーが勝てるトレーダーに変身できることはほとんどない。負けるトレーダーは彼自身を変えたいと思ってはいない。それは勝てるトレーダーがやることなんだ。
Q あなたの成功をどう評価しますか。
僕は成功を評価などしない。祝福する。僕は、成功とは金銭的に何かを得たかということではなく、その人が天職を見つけて、それを全うしていくことだと思う。
スィコータのコメントのユーモアにだまされてはいけない。彼は簡潔な応答の中に、真剣な知恵をたくさん残している。
私にとって個人的に一番印象的だったコメントは「皆、相場から自分の欲しいものを手に入れる」というものだった。
スィコータが最初にこれを発言した時、私は彼がふざけているのだと考えた。
しかしすぐに彼が非常に真剣であるということがわかった。
このコメントに対する私の反射的な反応は不信だった。
ほとんどの敗者は負けたがっている、そして目標に到達できない勝者(私自身のように)は、成功を限定してしまうことで、その個人の内面にある何かを満足させているというのである。
理解するのにはあまりに難しい定義である。私の厳格な論理的思考では通常それは受け入れがたいものだが、尊敬するスィコータの「誰もが相場から自分の欲しいものを手に入れる」という相場と人間についての非常に刺激的な考え方は、ひょっとすると真実かもしれないと思わざるを得ない。
この本は読み手の感性を試す。
「誰もが相場から自分の欲しいものを手に入れる」
それは、やり過ぎや、損切り、早逃げで 「成功を限定してしまうことで、その個人の内面にある何かを満足させている」というものだ。
それは、儲ける方法とは違う。
これだけの、深い意義のある話で満たされている。

この本の評価は5と4で83%が満たされている。
これ以上の投資本はない。そう思えないのは、読者に経験がないからだ。
さて、話は変わって、LINEでの無料サービスを開始して、1年が経ちました。
リアルタイム、後出しなし証明の時間付き配信での結果は

となりました。
しかし、それでも、今年から入った方は

一発目、損切り、から入っています。
この最初の赤い棒でトレードを辞めれば、それまで。
また、そのあとうまく回って利益が出て行ったのにもかかわらず、2番目の赤い棒で年初からの利益は結局マイナスになったので、ここで辞めれば、もちろんその後の利益もありません。
投資家は、、エド・スィコータが言うように、マーケットから好きなものを取りに行けます。
この利益損益の好きな棒を取ることができます。
もちろん、赤だけとることも、たまたま、青だけとることも。
しかし、それは、統計的なトレードや儲けるための方法とはかけ離れたものとなります。
それでも、マーケットから満足だけは、取れる、彼はそう言っているのです。
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