この10年間を振り返って、平成最後の年に。東京総合研究所株ブログ。なぜ、信じない?その2 記事No.9019
2018-12-31-Mon 15:02:47平成が始まった30年前までは、まっとうな話で経済の教科書は書かれていて
証券会社が行う、外務員試験でも
不動産は安定資産。
債券と株式は非連動。
よって資産は不動産、債券、株式に分かる、とうものであった。
さらに
ドルは、有事のドルと言われて、何かあると、円安になる、というものが論理であった。
しかし、この30年間で起こったことは、
有事の円高。
不動産の下落。
債券と不動産の連動。
そして、FP試験の教科者に書いる、インフレには、何をしたらいいか(答えはインフレ連動資産を買う)は
役に立たず、デフレには何をしたらいいかは、教科書にでてくることもなかった。
そういう時代に最後の10年は、つぎのことが起こった。
お金を借りれば儲かる(マイナス金利)
この結果何が起こったか→Bにつづく。
さて
平成が始まった30年前。
日本はバブルが崩壊していくことなるが、その前に、東京市場と米国株式市場に試練があった。
1987年のブラックマンデーである。
この時の下げは週足で
NYダウチャート 1987年 週足 モンタナバンド

週足でモンタナのシグマ-3をさらに下回り、2週間。
日足でもシグマ-3を割り込んだ

10/19 一日の下げ幅は508ドルに達した。

一年分の上げを一日で割り込んだ。
当然10/20、次の日の東京市場も、
日経平均 1987年 日足

この時、日本では3837円安、市場では、一体、日経平均にストップ安ってあるのか?とはじめて議論された。
前日、私は、ちょうど日本にいて、海外の様子はラジオ短波でしか聴けない状態だった。
すでに個人的に個別に顧問をしていたので、朝、一斉に電話がかかってくることは必死。
何と言おうか分からないが、ともかく、その前日に、東京市場の急落は分かっていたこと。
なんといっても、
NYダウがくしゃみをすれば、日本が風邪を引く、という表現であったから。
問題は、次の日、東京市場が急落となったあとに、世界はどうなるか、であった。
それ以前に、もちろん、チューリップバブルの話は知っていたし、米国市場が、双子の赤字問題に苦しんでいたことも分かっていた。
ただ、この時、ラジオ短波のNY解説員が言った言葉だけが印象的で、それだけが救いだった。
「NY市場は、200ドル急落したあと、最後の30分だけでさらに100ドル下げました!」
「しかし、逆に債券は堅調です。債券に資金が帰っている限り、私は、そう心配ないと思います」
この最後の言葉だけが、印象的だ。
この時、世界は債券でできていることを知った。
債券だけが、未来の信用、約束だからだ。・・・
(下げは、結局、この一週間だけで、日本市場は、さらにバブル38000円向かっている最後上昇となる)
=
(よって暴落は買い、という格言はさらに支持を得た)
=
(もちろん、その後の本当の暴落は、この時から仕込まれていたことを私も知らない)
B
マイナス金利は何を生んだのか。
それはすべての理論を覆すものだった。
債券と株は連動する。
株が下がれば、債券は上がるではなくて、
株も債券も上がる。
株も債券も同時に下がる。
であった。
これは、この二つが、金利や業績を反映して動いているのではなく
マイナス金利の効果で動いているなによりの証拠なのだ。
ということは、終わるときは同じだ。
それはすでに、救いの箱を使い付くし、資金が、バランスシートの中に収まることがから
その外に出てしまうことと同じだ。
なぜなら、マイナス金利を使ってしまったからだ。
薬のように、マイナス金利、金利低下の、宝刀は使ったら辞められない。
日銀は30年前の理論も落ちだし、
資金を与えれば、なんでも助かる、という「強い思い」が、さらに大きな資金供給を
いきどころのない資金を生んで、価格上昇ではなく
価格差を作った結果となった。
大手企業は儲かり、景気は後退する。
それを6年間も改めなかった。
市場に合わせる、と言っていたが、自分の言ったことを曲げない姿勢は変わらない。
人間、偉い人ほど、間違ったと言わない。
そして、改革のないまま30年、最後の10年も過ぎた。
平成が終わる頃、平成に残してきたツケを、世界は払っていくことになる。
株価が業績だけで動かないことを、もう一度、学ふことになろう。
連載終わり。
本年一年間、ご愛読ありがとうございました。
来年もよろしく御願い申しあげます。
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