マーケットの魔術師 記事No.24
2007-06-19-Tue 22:18:16おそらくマーケット関連の本の中でベスト5に入る本です。
初版は古いですが、全くその価値は変わっていません。
もし相場というものに取り組むのであれば、TOPトレーダーの思考、哲学がどれほど万人とかけ離れているかを知ることができます。
一般人にとっては、彼らとの精神的な次元の差を痛感させられるでしょう。
百鬼夜行の金融市場の中で、さらに世界的TOPというのは、このレベルなんだと知ることができます。
インタビューアーも英知に満ちたやりとりを行い、深い哲学的な問答まで入り込みます。
マーケットで戦うものだけが知ってる境地であり、それは人間としての限界を如何に乗り越えていくかが問題であるかを指摘しています。
私の印象ポイント:
冒頭から良いセンスで笑えます。
また、ファンドマネージャーとしての実績のピークの時点で、それを高々運が良いと表してさっさと引退していったトレーダーの、その感性に衝撃を受けました。ありえない感性です。
歴史:
ちなみに当時この本を手にとった十数年前、あまりのレベルの素晴らしさに4冊購入し友人に配りました。
その後、版権が日本経済新聞社からパンローリングに移り、さらにヒットにあやかって、同種の「魔術師」的なタイトルがたくさん出版されましたが、この本以外は名ばかりで内容はよくありません。
このインタビュアー(シュワッガー)だからそこ面白いのです。
(パンローリング社の本は玉石混淆です、良いものと最低のものの差がありすぎ、出版社としては好きではありません。)
またこの本も、しばらくして絶版となり、中古市場でしか手に入らなくなっていました。
同種名の、さして面白くない本ばかりが残っていましたが、昨年、ようやく復刻版が登場となりました。
歴史的傑作の印です。
ただ残念なことに米国ではバイブルなのに、日本では受けなかったところを見ると、この国にはあまりこの種のセンスを理解できる人種が少ないということでしょうか。
とにかく、私が直接推薦したほとんどの人からの感想はもらえませんでした。
やはり受けなかった!のです。バイブルなのに!
自分の感性を疑っていましたが、この復刻版の知らせを得て、ようやく落ち着きました。
やはりこれはこの世界に興味がある人すべてに送るべき、最高傑作の一つに、絶対に間違いはありません。
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