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過去から未来へ システムトレードの栄光と挫折3 記事No.98

2007-07-01-Sun  01:57:43

過去から未来へ システムトレードの栄光と挫折3

しかし、そのあと、彼(MACD)は豹変したのです。
1997年をピークに、テクニカル指標の王道を行っていたMACDは
長年にわたる安定していたパラメーターを裏切り続け、
それ以来、その年のピークを10年もの間抜き去ることができていません。

テクニカルチャーチストはさまざまな他の指標を探し続け、この日本独自の
分析法である、一目均衡表がロイターに採用されるまでになりました。
しかしながら、過去に戻ってパフォーマンスを検証するバックテストと
いう意味では、解釈が幾通りにも存在するこの分析方は役に立ちません。
同じ意味で、エリオット波動も、後になって、以前の解釈を変えなくて
ならない、つかえない(システムとして)もっとも有名な分析法と
なっているのです。
五波のうちの第三波であったはずが、ブレイクしたため、まだ二波で
あった、などの言い訳はシステムでは通用しません。
その意味で複雑な解釈をする分析法は、それを単純、明確化して組み入れる
しかないのです。
しかし、その罫線の信仰者はこう言います。
「この分析法は奧が深いのです。簡単には理解できません。」
また、その罫線の先生はこう言います。
本当に学び取るには、”次の講習を受けないとなりません。”

いずれにしても市場には、長期に渡って確約できるパラメーターなど
ないことは、膨大な検証で確認できるものの、投資家はいつまでもこの
夢の罫線を求めます。

あたったように見える罫線も、当たったように結果を出すバックテストも
どこかに大きなバグがあり、それが単に見えてこないだけなのです。

分析方法を研究すればするほど、すべての手法は、カオスと隣あわせに
なってきます。
そこにまた、検証を必要としない、企業分析アナリストや、罫線解説家の
生きる道が残っているのです。
錬金術があれば、だれがそれを他人に教えましょうか?
ブラックボックスを30万円で売っていたら、それはそれ以上の価値がないか、
一ヶ月だけ使えるものでしかないという、ごく単純で、明快で、真理に近い
論理を、だれも認めようとはしません。

どんな手法を使おうとも、結局は、インデックスに負ける。
この結論は、システム取引をおおいに否定するものであるだけに、
研究者は簡単には認めません。
そして、挙げ句の果てに、フーリエ解析やをはじめとする工学的な分析法まで
手を伸ばし、フィールズ賞学者の力をかりて、サイコロの目を占う研究が
続けられたのです。

ここまで来て、一つの疑問と、その答えを、断定的に裁いていていた憎き
理論を思い出しました。

過去から未来へ システムトレードの栄光と挫折4
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システムトレードの栄光と挫折

コメント

質問:テクニカル派であることにつきまして

こんにちは。

いつも楽しく拝読させて頂いています。
基本的な質問がありまして、もし差し支えなければお答え頂けると幸いです。

(1) サイト名にあるくらいですから、nakaneさんはテクニカル重視派だと
思いますが、投資判断にファンダメンタルは参照されないスタンスでしょうか?

(2) また、テクニカル重視派となられた理由は何かありますでしょうか?
ファンダメンタルを含む現在の情報やセンチメントは全て織り込まれている
というテクニカル派の言い分も納得できます。
けれども、統計的には低PER、低PBR、増収益予想の銘柄ほど、リターンが
高いといった結果もあるようで、ファンダメンタル分析にも一定の言い分は
あるようにも思えるのです。

ちなみに、私はファンダメンタル、テクニカル、裁定残、貸借倍率などなど
できるだけ総合的に投資判断をしています。
が、パフォーマンスはさほど良いわけではありません。(苦笑

chauchauchaunn #- | URL | 2007/07/01 Sun. 09:15 * edit *

こんにちは。

ブログ上にお返事を載せました。
今後ともよろしくお願いします。

nakane #- | URL | 2007/07/02 Mon. 01:34 * edit *

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東京総合研究所の株ブログへようこそ。
このブログは投資顧問である私たちが投資家への良き道しるべとなるように、あらゆる表現方法を用いて、相場への取り組み方を伝えています。 日経平均先物を中心に、なぜ「儲かるのか」ではなく、なぜ儲からないのかを解くことにより、投資家の陥る罠から真の投資方法へのアイデアを話していきます。大切なのは、昨日のことではなく、明日のこと。大切なのは、頭ではなく、心です。 資産を築く道に、近道はないこと。必勝法もないこと。勉強は必要な事。運を味方に付かなければならないこと。そして
知識が知恵を生み、知恵が戦略を作ることをお話しします。時にはテクニカル分析を使って、日経平均先物、NYダウ、そしてドル円のチャートを丹念に見ます。しかし時には、どんな努力も偶然にいたずらに無に帰すということも伝えています。 簡単に儲かる方法はないことを断言します。それは、投資家が明日ばかりを求めて、楽な方法を選ぶからです。


「天底は、楽園の果実のように、魅力のあるものだ。しかしそれを食べれば、楽園からは追い出され、神の保護から追放される。見てはならないものであることを知らなければならない。天底を狙って、大儲けした人はいない。」
相場格言にある、「天井売らず、底買わず」その意味がわかるころには、自分が神になろうとしてたことを知る。 ステムの誤差を認め、同じ方法でやり抜くことで、自然から確率の見返りを得ることができる。 それが分かる頃には、自分は随分遠回りしたと感じるだろう。 2007.1.1記
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